さあ、いよいよ伝説のプール回まで残すところあと1日となった。
今日は4月18日。足のつかないプールへの挑戦は4月19日。
これまでに培ってきた浮く技術が試されるとき。
なにより一番楽しい瞬間は、1mの深さから3mの深さに体が一気に落下したときの感覚。
…うん?これって、飛び降りと似ているような気が。まああっちは着地の衝撃に耐えないといけないのでそんな余裕はないけれど。
カメラで録画して、その様子をいつでも何度でも見返せるように、しっかりカメラに収める。
充電や残り容量にも注意しようと考える。
スペースがあるので、ここでプールの思い出の中で、浮き身に関することだけをピックアップして振り返ることにする。
小学校前半 浮き方が分からない。あお向け怖い。いやそれよりふし浮きすら怖い。
まず水に入りたくない。顔をつけられない。眼なんて開けられるはずがない。
小学校後半 なんとかけ伸びができるように。クロールの息継ぎができない。
がんばって顔を水面に上げようとするがその後大きく沈んで苦しい。
(なおこの状態に至るまでかなり大変だったと思われる)
必死で25mを手で水を掻いてなんとか顔を水面に出しては大きく沈んで…を
繰り返して一応泳ぎきった。これは苦しい。
着衣水泳が6年の授業であって、背浮きをしてみようとあったが、
背浮きの方法があまり分からず、仰向けっぽくなれるがどうも恐怖心が
とり払えない模様。背浮きの記録0秒。
中学校 犬掻きらしきものを習得。しかしたぶん長く続けていない。
まだこの段階でも背浮きがたぶんできない。
高校 お風呂で練習するようになる。息を吸い込めば体が浮くことに気づく。(いまさら)
ただし丸まった状態でないと実験できない。この体勢ではやはりバランスを
崩しやすい。具体的に言うと、体が「左右」に回転していく。特に右に。
大学1 はじめて足を伸ばせる数十cmのプールで背浮きを着衣で実行。
このとき気づいた。めっさ浮くやん。実は1年の夏は、もっとも人生で太っていた
時期(76kg)で、しかもシューズ着用とあって、浮き具なしでも余裕の浮遊感。
これで背浮きがいかに重要で楽なものかということがわかった。
大学2 それでもちろんここ8年くらい?定期的に着衣水泳をお風呂でするわけだが、
さすがにこれだけすればもう着衣での入水も慣れたもの。(半そでだけだが)
いずれ長袖での練習もしたいが、おそらくは似たようなもの。
なにしろもともと泳げない(クロールなどで)ので、あまり動きやすさは関係ない。
なんといっても、落水→落ち着いて背浮きの体勢だけなので。
長ズボンもそんなきついジーンズでないので。
もう体操服の水中での挙動などはいまさら確認するまでもない。
ただ気になるのは転落時にどれくらい空気を溜め込むか、そして背浮きになった
時にどれくらい空気が溜まったままなのか、ということ。
これはプールサイドから3mの水深に飛び降りてみれば分かること。
ただしこれはまだ慣れていないので、順序としては
1、プールサイドからおそるおそる手を離して浮いてみる
2、1mの深さのところから落水(すでに入水しているが)してみる
3、プールサイドから落水してみる、他いろんな体勢で。
そう。今でこそ背浮き至高主義と化しているが、唯一の欠点は、周囲の状況が上しか把握できない。しかも雨などが降っているとちょっと苦しい。そんなときちょっと顔を戻して周囲の状況が把握できるような方法がないかなと考える。いや川だと岩とか流れが危険なので。
…まあそもそもそんな危険な場所に行く機会なんてないんだが。
ただ、海は船に乗ったり、飛行機が墜落したりすれば(その場合はまず衝撃に耐えることと機内から脱出することの方が大変かもしれない)投げ出される可能性があるので、
しかもその場合でライフジャケットを着る間もなかったら、ということを想定したら、
この背浮きは有効ではないかと。波がちょっと苦しいが、海はその分浮きやすいので。
ちょっとプールに大量の塩を溶かしてみようかと考えたりしても、量が半端ではないのでやめる。
ところで、上記のように浮くことに関して書いてきたが、実は段階を踏んでいる。
1段階 浮くかどうかも分からないし、水中で足を地面から離すなんて到底無理
2段階 特定の浮き方はできるが、背浮きが怖い。しかも深い目だと立ち方が分からず怖い
3段階 なんとか背浮きができるようにはなったが、長く続かない
4段階 背浮きって楽だな~
こんな感じ。1段階は、ながらく小学校低学年まで続く。もうプールでの遊び、宝探しとかやめて欲しい。バランスを崩さないようになんとか足でつかんで1個か2個程度かな。
積極的にプールでは浅いところを選んだ(笑)
2段階では、これも結構長く続いた。小学校時代はほぼこれ。いややっぱりふし浮きからなら、
足をつくのはまあ怖くもないし難しくもないが、やっぱり仰向けは怖い。
想像すれば分かる。飛び降りで地面に激突するとき、うつぶせと仰向けどっちがましで(直立姿勢から少し前傾が理想だが)怖くないかといわれれば、普通はうつ伏せを選ぶだろう。
そういうわけで、小学校最後では、一応25mを必死に泳げたものの、背浮きに関してはたぶん怖くやったこともない。なぜか。
もしやってみる→背浮き失敗(=空気がすえない)→苦しい、立ち上がろうとする→立ち上がり方がよく分からない+あせり→死亡 的なシチュエーションが頭の中で組みあがっていたのかも。
だが良く考えれば、背浮きが失敗でもとりあえず息を止めたままで様子を見ていけるようなら呼吸をしてみる、としたらいいんではないかと。まあそれでも立ち上がり方が分からなかったので…。
しかしなぜか今年プールで実験したときはいけた。何でや。
3段階は、やっぱり今年プールに入って経験。
1年の時に実験した服+シューズ+静水ではもう余裕だった。
やっぱり靴の影響が大きかった。
だがいざプールで実験してみると、靴を履いていないので脚が沈んでいく。
背浮きが難しいことを実感した。
そうしているうちに体の前後のバランスが難しくなって徐々に直立姿勢→強制ふし浮き
のようになっていくので、これはいかんと思い腕と胸と首でそうならないように踏ん張る。
あとはそこからの体勢の立て直し方法を覚えた。手を足元に掻くようにして、足は普通にこいだりしていればもとの姿勢に戻る。
しかしだ。別にこのえびぞり姿勢でも首と腰が疲れる以外は特に問題がなかった。
背浮きをしている以上、首が疲れるのは定め。なぜかというと、頭はたしか水に沈むので、
完全に頭を水没させても頭の重量があるので、首で支えなければならない。
もし首で支える限界が来たらどうなるのか、ということも気になったが…。
それにはたぶん数時間くらい背浮きしていないと訪れないのではないかと思った。
解決方法。腕で首を支える(ただしひじが水面に出てよろしくない)
もうあきらめる。首が支えきれなくなっても、首の可動範囲は決まっている。
筋肉がつかれきって首が大きく後ろ向きに落ち込んでも、幸い鼻と口は頭についている場所の関係から、水没しにくい。
たしかニュースで20時間背浮きをしたというのがあったが、首はどうなったのだろうか。
気になるところである。
我も何時間も背浮きができるようになりたい。
となるとするべきなのはもう首の筋肉を鍛えることくらい?
ううんしかし何時間も頭を支えられるのか。
せめてペットボトルでもあれば背浮きで枕にできるんだが…。
誰にも見つけられずに沖を漂流とかなるとちょっと怖い。
とこのように背浮きへの進化の過程を書いてみた。
それもこれも、明日練習するようなプールで死なないためである。
あとはこの訓練(趣味)が、いざというときに役立ってくれることを祈るばかり。
ただ、そんな状況にはとてもじゃないが遭遇などしたくないんだが…。